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よいノベルティペンとは何か?
【英】novelty
特殊広告の一種で、社名、商品名を入れて無料で進呈する贈りものの総称。かつては景品広告、実用品広告と呼ばれたこともあり、またスペシャリティ広告と呼ばれることもある(ライター、ボールペンなどに社名などを入れたもの)。これは企業や商品の知名度やイメージを高め、維持するうえで役立つことはもちろんであるが、集客という面で大きな効果がある。こうした効果が発揮されるためには、顧客にとって魅力のあるものをノベルティとして選定することが必要である。
流通用語辞典より
良いノベルティとは?
いろんな考え方があると思いますが、「なるたけコストは抑えながら、宣伝効果がバッチリなもの」というのはひとつあると思います。
安いというのはそのままですのでわかりやすいですが、宣伝効果があるノベルティというのはどういうことでしょうか?
それはズバリ、差し上げた方が長く使ってくださることです。
長く使っていただければ、そのペンに印刷されているブランド名や会社の名前をずーっと見続けていただくことになります。そこで効いてくるのが、いわゆるザイオンス効果、単純接触効果(繰り返し接すると好意度や印象が高まる)ですね。自然と愛着がわき、ファンになってくれる可能性も高いのです。
すべてのノベルティグッズは、それを目的として作られ、配布されているはずです。「はず」と言いますのは、そうでないノベルティペンも残念ながらよくお見受けするからです。
残念な名入れペンの例
例えばこちら。(ゼブラさんごめんなさい!)これは宣伝用ですから、非常にわかりやすいキャッチコピーはよいと思うのですが、普通のゴシック体で文字が書かれただけのこのペンをもらって、仕事などで今後どんどん使う気になりますでしょうか?
わたくしなら、これは机の引き出しにしまったら、二度と出てくることはなさそうです。
「こんな名入れペン作る会社なんてないだろう!」とおっしゃる方もおられると思いますが、実際には社名と電話番号をおまかせの書体で名入れペンを作っている会社さんや団体さん、ものすごくたくさんありますよ。
では、どういったペンなら、長く使ってもらえるのか?そして宣伝効果が期待できるのか?
それは、普段から使っていても恥ずかしくないもの、つまりセンスのいいもの、カッコいいものです。当たり前ですね!
言葉ではわかりにくいと思いますので、具体的にいくつかご覧いただきましょう。例えばこちら。
生茶のタプリクリップシャープ
そうです。サントリーさんの生茶のノベルティペン。これは弊社で手がけたものではありませんが、偶然いただいて感動しました。
ただ単に、白色でロゴがプリントしてあるだけですが、ボールペンの軸(ボディ)の色と相まって、なんともいえない「生茶の世界」を醸し出していると思いませんか?
これはどのペンかというと、ゼブラの定番、タプリクリップシャープです。100円定価の、安価で普通の商品。それでも、ペンの地の色をうまく利用することによって、こんなにステキなノベルティを作成することもできるのです。
つまり、性能がいいからよいとか高級そうだからよいとか、そういった理由だけでペンを選ぶのではなく、会社や商品のテーマカラーなどとペンの色の相性をよく考えて、うまく賢く作るのも手ですよ!というわけです。
とにかく、ノベルティの役割は、渡した相手の印象にどれだけ残るかが勝負です。もちろん高価なものをもらったら、それはそれで印象に残りますが、販促費は逆になるたけ抑えたいところではないでしょうか。
では、これはいかがです?
ファイヤーフォックスのフリクションボール
これもいただきものですが、ブラウザソフトFirefoxさんのフリクションボール。名入れ専用の白軸に、ロゴマークがくっきり映えまくりです。ご覧のとおり、キツネさんのロゴは多色ですので、インクジェットでのフルカラー印刷となっています。
こちらもそんなに高いものではありません。インクジェットのフルカラー印刷は一本あたりプラス20円ほどでいけますが、このクオリティなら納得ですよね。
JALのジェットストリーム白軸
こちらも見事なノベルティですね。ただ、これは無料で配布されているものではなく、JALの公式グッズとして販売されているものです。
みなさんよくご存知の三菱鉛筆のジェットストリームの名入れ専用白軸ですが、実はいろいろよく出来ていて、個人的に感動しております。よろしければこのブログの記事をご覧になってみてください。
STEAMCREAMのジェットストリーム白軸
これも同じくジェットストリームの白軸(オレンジ)ですが、女子に大人気、スチーム(蒸気)のチカラでふわっとつくり上げた全身用保湿クリーム、STEAMCREAM様のノベルティを作らせていただきました。こちらも見事ですよね。コーポレートカラーであるオレンジと、ペンの軸色(グリップ)をマッチさせています。
まるでSTEAMCREAMさんの特注で作ったペンのように見えますね。でも、実は白軸にオレンジ一色のシルク印刷をしただけなのです。これは技ありだと思います!
STEAMCREAMのフリクションライト
そして、、、そうなんです。STEAMCREAM様はフリクションの蛍光ペン、フリクションライトの白軸でもノベルティペンを作られているのです。バッチリ決まってますよね。
VOLVO STUDIO AOYAMAのブレン
こちらもブランドイメージを大切にしながら作成された例ですね。モノトーンのペンにモノトーンの2色ロゴ。完璧な佇まいです。ペン自体もハイセンス&高性能で、VOLVO様のブランドに寄り添ったノベルティとなっています。
もったいないノベルティペンをなくしたい!
さて、名入れペンの成功例を見ていただいたあとに、もう一度こちらのペンをご覧ください。
うーん、せっかく作るのですから、やはりこれではもったいないですよね。なんだか地味すぎる!ノベルティ研究所は、こういう「もったいないノベルティ」を、この世の中からなくしたいのです。
もちろん地味が悪いわけではありません。地味カッコいいのを狙うのも、企業様によっては大いにアリなのですが、そこはもう少しいろいろ考えたほうがいいと思うのです。
同じ価格でも、もっと自社のテーマカラーに近い色のペンがあるかもしれない!とか、お渡しするお客様の層がよろこんでくださる機能を持ったペンがいいのではないか!とか。
お金じゃなくて知恵を出しましょう。
大学生協さんなどでの、オリジナルグッズとしてのノベルティペンもそうですね。学生さんが買ってくれて、愛着を持って使う気になるクオリティとセンスが必要です。博物館や美術館の売店コーナーの文具ノベルティも同じです。徐々にかっこいい商品も増えつつはありますが、あの類をおみやげでもらっても、使っている人を見たことがありません。
いろんな意味でもったいです。使われない文房具=宣伝効果ゼロ+お金の無駄使い+引き出しの肥やしでスペースの無駄使い+石油資源の無駄使い、、、使ってもらえなければひとつもいいことはありません。だったら当研究所に声をかけて欲しかった!と思います。
10年以上ノベルティ文具に関わってきて、最近ちょっと思いますのは、無理にメッセージを盛り込むよりは、シンプルなロゴや商品名だけでも、印象が深まる雰囲気を作り込んだほうが喜んで使っていただけるんじゃないかということ。(もちろんすべてのケースに当てはまるわけではありませんが。)
ノベルティを作って、興味さえ持ってもらえれば、今はすぐにインターネット検索できる時代ですので、「いい感じ」が醸し出せていれば、お客様は進んでアクセスしてくれるはずです。
お金よりも知恵を出したいものです。
ということで、当研究所はそういうお手伝いが大好きです。どうぞ気軽にご相談ください。御社のシーン別(求人・販促・お年賀など)に最適な文具ノベルティをご提案します。